先日娘が描いた絵を見せに来ました
それは何とも可愛らしくも微笑ましくもある絵でした
それとともに、その絵は娘の成長を感じさせるものでした
娘が赤ちゃんから幼児となり、ペンを握った当初の絵は、見ただけでは何を書いたか分からないような絵でした
それでも、ペンを握り何かを描こうとするその様子に成長を感じ感慨深くなったものでした
それが段々と形が宿り
そして文字を書けるようにもなり
ついには大人の目ではっきりと視認できるような絵を描くようにまで成長したのです
子どもの成長というものは早いものです。それとともに、これからどんどん能力を伸ばしていく子どもの未来に思いを馳せるのでした
物思いに耽っていると、おもむろに娘が自由帳を持ってきました
「ほら、お父さんが描いた絵!」
野球をしているところを書いて欲しいと言われ、全力で私が描いた絵です
改めて自分の画力の無さを感じます
学生の頃から(悪い意味で)画伯と言われていた理由が改めてわかった気がします
娘の絵はどこまでも成長をする未来を感じさせますが、私の絵はどこかで成長が止まり、はるか昔のとんでもない過去の孤島にポツンとおいてきてしまったような物悲しさがあります
「こんなに上手に絵が描けるようになりたいな!」
違う!あなたが目指すべきはそこではない
それはすぐに超えるであろう背中
「うん。いっぱい書けばすぐに上手になるよ」
敢えて「お父さんより上手になるよ」と言いませんでした
いえ、言えなかったのです
あなたの絵はお父さんより上手で夢がたくさん詰まっていて、そして何よりも輝いているのです
父の無機質で冷たい絵とは違うのです
今度はお父さんがあなたを超える番です
もっと素敵な絵が描けるように・・・
よきライバルができた、とある日の出来事でした