こんばんは。しがないアラサー会社員のたけっちゅんです
さて、こうしてブログを綴っていると面白い出会いもあるものです
あれは3月のはじめ頃の話でしょうか?私のブログの「お問い合わせフォーム」に以下のお問い合わせがありました
【某テレビ局】で「▲▲▲」という番組を制作しております、番組制作会社●●●の田中(仮名)と申します
取材をお願いしたくメッセージからご連絡を差し上げました
(中略)
ブログを拝見させていただき、是非お話をお伺いし、番組内でご紹介させていただきたいと思っております
よろしければ、番組の企画書などをお送りさせていただきたいと思います
(以下略)
私のブログの記事を見たテレビ番組制作会社の方からの取材をしたいという申し出でした
怪しい・・・
何というか詐欺の匂いとか、裏には黒服ばかりを着たような悪の組織の匂いがプンプンする訳です
これ、絶対に触れてはいけないやつだ
しかし、それにも増して知的好奇心が荒波の様に押し寄せてきます。私の理性という名の防波堤は決壊寸前です
このメッセージに返信したらどのように返ってくるのだろう?
一応メッセージの送り元である会社について調べると、本当にテレビ番組を制作する会社であることを確認
ここで理性という名の防波堤は、知的好奇心の荒波に完全にのまれました
悪の組織がテレビ制作会社の名を名乗り、そのような問い合わせを送った可能性を残しつつも、気が付けば私はその胡散臭いメッセージに返信をしていました
きっとこの後は「やましいサイト」とかそのような類に飛ぶリンクが張られたメッセージが送られてくるのでしょう
「今夜会いたい」とか「見事賞金に当選いたしました!」とか言う誘い文句を添えて・・・
※イメージ
でもそれはそれでブログのネタにしてやろう・・・。転んでもただでは起きない。それがブログを書くものの使命なのですから(多分違う)
しかし、返ってきたメッセージはそれら詐欺紛い的なメッセージとはかけ離れた紳士的なメッセージでした
これは本当に取材の依頼かもしれない・・・
そう思った私は、そこから何度かやり取りを行い、番組の企画書と前回放送の動画をいただき内容を確認しました。もちろんそのやり取りの中でやましいサイトのリンク先がメッセージに添えられて送られてくることもありませんでした
連絡をする度に晴れていく疑念。いやぁ、これがもし本当に詐欺師の手口であるなら本当にうまいものである・・・とも思いながら
さて、先方からいただいた連絡のおおよその内容はこうでした
- 私の綴ったある記事が、今度放送する内容にマッチしている
- その内容を基にテレビに出ていただきたい
- 記事に出ている双子の娘も是非テレビに出ていただきたい
- 家族全員顔出しでの出演を検討していただきたい
- 普段の生活も撮影したい
※ちなみにテレビ制作会社様の目に留まったとある記事はこちら・・・ではありません
正直、私の中のテンションがどんどん上がっていくのを感じました。知的好奇心という名のエキスがドバドバと出ているのを感じます
しかし、今一歩ハッキリと受諾できない自分がいました。色々と考えた末に私は「どちらかと言うとNo寄りの答え」を先方へお伝えしていました
理由としては以下の通りでした
私の私生活を放送しても面白くなりそうにない
当方、しがないアラサー会社員のたけっちゅんです
芸人とかタレントとか、そんな類の方々とは月とすっぽん程かけ離れた存在です
そんなしがない奴を密着取材しても面白い図を提供できる自信が到底なかったのです
まあ・・・そこを面白くするのがプロの方なので、そんなことをド素人の私が心配するのも失礼な話なのでしょうが・・・
しかし、一番引っ掛かっていたのは次の点でした
私の娘が顔を出してテレビに映るという事
ここが一番懸念する点でした
自分の顔出しも悩ましい所でしたが、娘の顔出しについては絶対的にNoでした
今ではネット上などでもテレビの画像が残ってしまう時代。まだまだ小さい娘たちを、私の判断だけで勝手にテレビに出し、世間の目にさらしてしまうという事がどうしても引っ掛かったのです
この案件は自分の知的好奇心を満たすという自己満足だけで済ませる事の出来ない案件です。家族にも大きく関りが出てしまう案件なのです
これに対しては先方さんも理解していただき、もしかしたら「顔を隠す」という方法で取材をお願いするかもしれない旨の回答をいただきました
断固として顔出しを前提とした交渉ではなく、妥協点をお伝えいただいた点については非常に誠意を感じた次第でしたが、同時に私のところに取材に来ることはないな・・・と頭によぎったのでした
そして時は流れ、取材依頼のあった番組が先日放送されました
その番組は企画書通りの日時に放送され、私が電話で聞いた内容の通り放送されました
しかしそのテレビの画面には私たち家族が映ることはありませんでした
私が取材をされることはなかったのです
始めは正直「胡散臭いメール」だと警戒していたものの、疑念はどんどん晴れていきました。しかし心の奥底で疑いの気持ちが残っていました
取材の依頼からテレビが放送されるまでの期間、長い空白期間がありましたが、やはりあの取材依頼は嘘だったのではないかとふと思うのでした。しかし、本当に取材依頼だったのだと驚いていると同時に、疑ってしまった事に若干の申し訳なさを感じているところです
まあ、正直言えばこのブログがテレビで日の目を見るかもしれないという、知的好奇心の塊である私からすれば、とんでもなく願ってもない可能性を秘めた出来事であったのですが、やはり私の娘がメディアに出てしまうというリスクには代えられませんでした
ただ、この短くとも濃い攻防は私にとっても大変貴重な経験となりました
この度、少しでも「このブログ」を扱っていただこうと思った番組制作会社の方々に感謝の気持ちをお伝えしたいと思います
※まあ、このブログを見ていないという前提で記事を綴っておりますが・・・
そして、またどこかの機会で取材されるほどの記事を書いていきたいと、心が引き締まる思いになった次第です
これからも引き続き「アラサー会社員の子育て、日常、あと妄想(仮)」をよろしくお願いいたします
かしこ