インターネットを徘徊していると、少し古いですが下記のようなニュースを見つけました
果てしなくざっくり言うと、積水ハウスでは男性社員の育休促進に向けて、通常は無給の育児休業の最初の1か月を「有給休暇」にするとの事
男性の育休と言うと、会社側の立場とすればまだまだ賛否両論の状況であるように思いますが、もう少し男性の育休取得に向けた動きが認められるようになればいいなと思う今日この頃です
さて、男性の育休については今後増えていくのかどうかというのは個人的にも注目している訳ですが、私自身も子どもが生まれて3か月間の育休をいただいた立場なので、本日はその時の体験談等について記事にしていきたいと思います
そもそも育児休業(育休)とは
育児休業(育休)とは育児・介護休業法で認められた、子どもの育児に関わる休業の事で、男女ともに認められた制度となっています
基本的に育休の期間は、子どもが1歳になる誕生日の前日までの期間ですが、父と母ともに育休を取得する場合は、育休の期間は子どもが1歳2カ月になるまでとなります(パパ・ママ育休プラス)
※そのほか条件次第では子どもが2歳になるまで延長も可能なようです
ただし、その期間中は休職扱いになることから、給料が出ない会社がほとんどになるかと思います。しかし、完全に収入が0となるわけではなく育児休業給付金を受け取ることができるので、完全に収入源が無くなるわけではありません。詳細についてはまた後程の項目で・・・
ちなみに、厚生労働省の平成28年度「雇用均等基本調査」によりますと、日本での男性の育児休業取得率は3.16%との事で、2020年までに男性の育児休業取得率を13%に引き上げる事を政府目標としているようです(ちなみにスウェーデンなどの北欧では90%を超える取得率になっているとかいないとか・・・)
私の育休について
さて、ここからは私が取得した育休について記していきたいと思います
取得期間
私の場合は娘が生まれてから3か月間育休を取得しました。ついでに言うと育休後さらに2か月間は時短勤務も申請いたしました
どの期間に育休を取るか?と言うのは非常に悩ましい問題になるかと思いますが、会社や家族としっかり相談して、皆にとって良い取得する期間を決めるのが良いかと思います
取得した理由
私の出身は九州、嫁さんの出身も九州です。しかし、当時の住まいは関西で、出産についても関西でする事になりました(しかも双子だでした(^-^;)
お互い関西には親族が住んでいないため、協力して乗り切るたいと思ったのがまず一つ目の理由
もう一つの理由は、家族としての絆や子どもの成長を早い時期から感じたかったこと。そして父親としての自覚を早い段階から持ちたかった事
以上が私が育休を取得した理由です
周りの反応とか
ありがたいことに、私が当時所属していた職場は私の育休について後押ししてくれるような環境でした。ただし、反対していた人も少なからずいたのは事実でした。
反対する理由の多くはキャリアに関する事。育休を取るという事は休職するという事なので、今後の昇進などに後れを取るとの事でした
ただ、私自身仕事100%の人間ではなかったことから、この反対理由については私にそれほど響かず、キャリアだけでなく他にも大切にしたいものがあるといった感覚でした
お金の事とか
育休については休職扱いになるため、当然その期間中の給料は入ってきませんでした。しかしながら、先にも述べた育児休業給付金の支給が有ったので、全く収入が無いという状態ではありませんでした
ちなみに育児休業給付金とは休業開始時賃金の67%が支給される制度で(育休6か月目以降は50%)給付金から社会保険料などは免除されないことから、思ったよりも多くの金額を受け取る事ができました(手取り賃金と比べるとおよそ8割の支給イメージ)
※厚生労働省のリーフレットより
育休を通して感じたこと
ここからは私が育休を取得して感じたことについて記していきたいと思います
職場への感謝
一つは職場の皆さんへの感謝です。育児休業は育児・介護休業法で認められた制度であり、取得することができる権利のようなものです。しかしながら、育休中に私の業務を受け持つのは、その期間中に出社している方々です。一人一人の負担は重くなります。
※ただもう少し人員流動が柔軟であれば、もう少し育休を取りやすい環境になるのになぁ・・・と思ったりはしますが
私の場合も同様で、私の業務については同じ担当内の2人の方に引き継ぐことになりました。しかしながら、一人あたりの負担が重くなるにも関わらず、快く私の育休の後押しをしてくれた事について、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
育休は当然の権利であるかもしれませんが、その裏で育休を支えてくれている人の存在も忘れるべきではないと思います
子育ての大変さ、そして沢山の喜び
正直育休に入る前のイメージでは、ただ楽しく育児を行うイメージしか持っていませんでした。しかしながら育休中はなかなかハードな日々が続きました。特に初めの1か月の3時間おきのミルクは体に応えました。自分が今どの時間軸をさまよっているのか分からなくなるほど・・・
親の偉大さを実感すると同時に、育児は夫婦お互いで協力しながらやっていくものだと再認識した期間でした
そして、大変なこともたくさんありましたが、反対に嬉しいこともたくさんありました。それは子どもの成長です。子どもの成長を身近で日々感じる事ができたのは自分にとって大きな財産となりました
始めはミルクを吐き出していた娘が、段々と飲めるようになり、量も増えて行き・・・。そして段々と体も大きくなり、そして笑顔も見せるようになり・・・
ここでは書き表されないような喜びが、たくさん詰まった濃密な時間でした
最後に「育休を取りたいと考えている方へ」
以上、私の育休取得について書いてきました。個人的には男性の育休取得率について今後増えて欲しいと思うところですが、まだまだ男性の育休についてはハードルが高いように思います。なかなか育休を言い出せるような環境ではない職場も多くあると思います。
ただし、育休を取ろうと思うのであれば行動は早ければ早いほうが良いと思います。自分の業務は残った方々で回すことになるので、業務の進め方などを検討する必要があるからです。思い立ったら、直属の上司や周りの方々に早めの相談をしましょう。
そして、いくら育休が認められた権利とは言えども、育休を取るには周りの理解が必要です。周りともしっかりコミュニケーションを取って信頼関係を高めながら、育休取得に向けて取り組むことが大切です
これから、男性の育児休業の取得率が高くなることを願いながら本日の記事は〆たいと思います
おわりっ!!